【72の法則】かしこい金利の選び方とは?「単利と複利を理解しよう」

目次

【72の法則】かしこい金利の選び方とは?「単利と複利を理解しよう」

この記事を読むことで、

  1. 銀行の金利
  2. 単利と複利の違い
  3. 72の法則

について、詳しく学ぶことができます。

金利とは?

預けたお金が1年間でどれくらい増えるのかを表したものです。

銀行にお金を預けると、預けた金額に対して利息がつきます。
その利息分、あなたのお金が増えていきます。

そこで、1年間でどのくらいの利息がつくかを、
率で表したものが金利です。

たとえば、

金利が0.001%だと、1年間で元本(預貯金)の0.001%の利息がつくということになります。
※つまり、1年間で0.001%増えるということです

現在の銀行金利は0.02(R6年5月現在)%ですが、
金利は社会の状況によって見直されます。

過去の日本の金利は7%近くありましたが、
今後は銀行預金のみで、資産を増やしていくのは、
なかなか考えづらいです。

金利の種類

貯金

金利の種類には、固定金利と、変動金利があります。

固定金利

満期まで最初の金利が適用される
(現在、ほとんどの定期預金が固定金利)

変動金利

状況により、金利が変動する(普通預金は変動金利)
※なかには、変動金利の定期預金を扱う銀行もある

固定金利と変動金利はどっちがよい?

  • 景気が良いとき=物価が上がる⇒金利が上がりそう ⇒ 変動金利を選択
  • 景気が悪いとき=物価が下がる⇒金利が下がりそう ⇒ 固定金利を選択

利子(増えるお金)の計算方法

利子(増えるお金)=元本(運用するお金)×金利(年率)×期間(年数)

たとえば

1万円を1年間、金利5%で運用した場合 ⇒500円がプラス

計算方法

500円{利子10000円{元本}×5%(0.05){金利}×1年間{期間}

 運用を1ヶ月で考える場合

月単位で運用する場合は、
{期間}が1年間(=12か月)で表されるので、
年数のところを12ヶ月÷1に変更

例)1万円を3か月間、金利5%で運用した場合

{期間}の単位が「月」なので、
【1万円(元本)×5%(金利)÷12×3(期間)】で計算することができます

1万円を3カ月間運用すると、
125円増える計算となります。

5万円の運用であれば625円、
30万円の運用であれば3750円増える計算です。
※課税分は考慮していません

運用を60日で考える場合

日単位で運用する場合は、
{期間}が1年間(=365日)で表されるので、
年数のところを365日÷60に変更

例)1万円を70日間、金利5%で運用した場合

{期間}の単位が「日」なので、
【1万円(元本)×5%(金利)÷365×70(期間)】で計算することができます。

1万円を70日間運用すると、
95円増える計算となります。

5万円の運用であれば479円、
30万円の運用であれば2876円増える計算です。
(小数点以下すべて切り捨てています)
※課税分は考慮していません

  • 金利表示は「年」単位です
  • 月単位で計算したければ、【(元本)×(金利)÷12×〇(期間)】
  • 日単位で計算したければ、【(元本)×(金利)÷365×〇(期間)】

補足

運用したい期間が、
1年に満たない場合・1年を超える場合には、
運用したい期間に応じて計算するようにしましょう。

単利と複利

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単利

預けた元本(金額)のみに、
毎年利息がついていくタイプです。

たとえば、10万円を預けていて、
年利が10%の場合は、
1年間で利息(増えるお金)が1万円となります。

元本のみに利息がついていくタイプなので、
2年目以降も利息は1万円となります。

単純計算をして、1年間で1万円のプラス、
2年間で2万円のプラスとなります。

複利

元本(最初に預けたお金)と
毎年の利息分に利息がつくタイプとなります。

毎年、利息がプラスされ、
その増えた金額にも利息がつくので、
増えるお金は毎年大きくなります。

たとえば、10万円を最初に預けていて、
年利が10%の場合、1年間の利息は1万円となります。

しかし、2年目の利息の元本は
「10万円+1万円」「11万円」となります。

このような仕組みから、2年目の利息は1.1万円となり、
利息は1年目よりも大きくなります。

単利と比べると、運用を始めて2年目から差がでてきます。
長期で運用していくと、元本が毎年増えていくので、
利息分も毎年大きくなっていきます。

複利のデメリット

単利と複利をみたときに、
上記の内容のみだと圧倒的に「複利」
のほうがよさそうに感じますが、
デメリットもあります。

1⃣毎年の利息分も、翌年の元本となるため、
毎年利息で増えた金額が財布に入ってきません。
(※毎年の利息分を財布に入れたい!という方は、
単利の方があっています。)

2⃣運用する時(投資)の金利がマイナスだと、
最終的な金額が単利よりも少なくなってしまうリスクがあります。

補足

複利は、長く貸せば貸すほど得をするタイプです。
逆に、長く借りれば借りるほど損をするタイプでもあります。

※現在の日本の銀行金利が0.02%なので、
複利でどんどん増えていくというイメージはなかなかつかなそうです…

リボ払いも複利で増えていくため、
支払いが遅れれば遅れるほど、
返済金額が大きくなる仕組みとなっています。

【72の法則】から考える、複利の効果

72の法則とは?

資産を2倍にするまでに何年かかるのかを、
簡易的に計算するものです
計算式 【72÷金利=お金が2倍になる年数】

年利1%で運用する場合、
資産を2倍にするのには、
72÷1%=72年」という計算になります。

金利が高くなればなるほど、
資産が2倍になるために必要な年数が短くなります。

例)銀行金利を0.001%とします

72÷0.001=72000年

0.001%の銀行金利では、お金を預けていても、
資産を2倍にするためには、
72000年もかかってしまいます。

たくさん時間をかけても、
金利が低いと資産が増えないことが分かります。

「金利」「時間」をうまくつかって、
効率よく資産を増やしていきましょう。

72の法則を活用して、金利ごとに資産の増え方をみてみよう

  • 金利0.1%=【72÷0.1=720】資産2倍まで720年
  • 金利1%=【72÷1=72】資産2倍まで72年
  • 金利2%=【72÷2=36】資産2倍まで36年
  • 金利3%=【72÷3=24】資産2倍まで24年
  • 金利4%=【72÷4=18】資産2倍まで18年
  • 金利5%=【72÷5=14.4】資産2倍まで14.4年
  • 金利6%=【72÷6=12】資産2倍まで12年
  • 金利7%=【72÷7=10.2】資産2倍まで10.2年
  • 金利8%=【72÷8=9】資産2倍まで9年
  • 金利9%=【72÷9=8】資産2倍まで8年
  • 金利10%=【72÷10=7.2】資産2倍まで7.2年

リボ払いを72の法則でみるとゾッとする

72の法則は、運用する時だけでなく、
借入をする時にも活用できます。

たとえば、
年利12%で借入をしたとします
(分割払いや、リボ払い)

この場合、【72÷12=6】となります。

つまり、
6年間で借りたお金が2倍になってしまいます。

分割払いやリボ払いは気づかぬうちに、
借りている金額が2倍になってしまうので、
計画的に「借りる」必要があります。

運用する時は、税金も考えよう

投資商品で、運用する時に、
意識したいのが税金です。

株式型の投資信託(積み立て)によって、
利益がでた場合、通常であれば利益の20.315%が税金(譲渡益)で引かれます。

そこで、
「税制のメリットが受けられる制度」を活用することで、
受け取れる金額は大きく変わってきます。

新NISA確定拠出年金を使って運用した場合は、
利益に対して税金は0円(非課税)となります。

資産を効率よく増やしていくためには、
「金利」と「時間」を味方につける必要があります。

主な投資商品
  1. 貯金
  2. 保険
  3. 投資信託
  4. 不動産投資
  5. 海外ファンド
  6. 現金購入の不動産
  7. スタートアップ企業への投資
  8. 先物取引
  • 1~4が時間で運用していく商品
  • 5~9がリスクをとって運用していく商品

若い方であれば、リスクをとるのではなく、たくさんある「時間」を活用して効率よく運用していきましょう。

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