【サラリーマンの資産運用】「不動産投資の基礎」メリットとリスクは?
この記事は、
- 老後資金が不安
- 資産運用として、不動産投資を検討している
- 不動産投資について詳しく知りたい
という人にむけて、不動産投資の仕組み、メリット・リスクについて詳しくまとめました。
【サラリーマンの資産運用】「不動産投資の基礎」メリットとリスクとは?
不動産投資といっても、種類はさまざまです。
- ワンルームマンション投資
- アパート(一棟)投資
- 戸建て投資
今回は、サラリーマンの方が多くやられている「ワンルームマンション投資」について、ご紹介します。
不動産投資の仕組み
マンションの一部屋を、
銀行から借入をして購入します。
そして、そのお部屋に入居者をつけ、
そこから発生する家賃を受け取る仕組みです。
入居者が住み続ければ、毎月お給料のように家賃が入ってきます。
しかし、銀行から借入をしているので、毎月請求されるローンを返済しなければいけません。
入居者がついていれば、家賃収入があるので、そこから一部を返済に充てていきます。
借入の金利によっては、毎月のローン返済額よりも多く家賃が入る場合もあり、資産形成の商品として人気があります。
選択する物件ですが、都内23区内や横浜地域、あとは一部大阪方面で、駅から徒歩10分以内が良いとされています。
※需要が高く、資産価値が高いため
不動産投資のメリット
不動産投資には大きく分けて4つのメリットがあります。
- 家賃収入(年金の変わりとして毎月お金が入る)
- 生命保険の変わりになる
- 節税効果がある
- インフレ対策になる
家賃収入
最初は、銀行からローンを組んで始める方が多いので、家賃収入をローンの返済に充てていきます。
そして、ローンが完済した後は、家賃が満額で入ってくる(管理費や修繕積立金を引いた金額)といった仕組みです。
ローンを完済した後の収入は、そのまま年金の変わりとして毎月入ってきます。
一般的には、35年でローンを組まれる方が多いので、早くスタートすることによって、家賃を満額で受け取れる年齢も早くなります。(基本的には25歳以上から)
生命保険の変わりになる
団体信用生命保険(団信)がついていて、もし契約者に万が一のこと(亡くなってしまったり、高度障害となった場合)があれば不動産の借入をゼロすることができ、残債がゼロになった物件をご家族や、親族の方に残すことができます。
残されたご家族や親族が、借入金の責任を負う必要はありません。
残された遺族に対して、「不動産」という資産を残すことができ、物件を売却しなければ、毎月お家賃を受け取ることができます。
節税効果
サラリーマンの方が節税できる1つの仕組みになります。
投資用の物件を所有した後、減価償却費というものを利用して節税していきます。
毎年、お給料に対して税金がかかっていますが(住民税・所得税)、確定申告をして所得税の還付と住民税の減額が可能になります。
所有する物件の築年数によって、節税効果が変わります。
減価償却費や経費で、最初の頃は赤字になるケースが多いので「節税」の対象となりますが、黒字化すれば「納税」の義務に変わります。
インフレ対策
現在の日本円の価値は、下がり続けています。
- インフレ=お金の価値が下がり、モノの価値が上がる
- デフレ=お金の価値が上がり、モノの価値が下がる
資産を日本円だけで所有していると、気づかぬうちに価値が下がりつづけています。
そこで、不動産というモノに資産を変えることで、インフレの対策となります。
不動産投資のリスク
メリットも大きいですが、きちんとリスクを理解してから始めるようにしましょう。
リスクの中でも特に押さえておきたいリスクが3つあります。
- 空室リスク
- 災害リスク
- 価値の下落リスク
空室リスク
空室リスクを回避するためには、エリア選びが大切になってきます。
それこそ、駅から遠いところや、地方は人口減少により空室になる可能性が高いです。
物件を選ぶ際に、東京であれば23区内、横浜地域、川崎市、大阪市など人口が増えているエリア、再開発が予定されているエリアで所有することで、空室リスクを回避していきます。
入居率が100%というのはまず存在しません。
理由としては、引っ越しなどで入居者が物件から退去し、一定期間は空室という期間が生まれるからです。
こればかりは避けようがありません。
その間の穴埋めとして、サブリース(家賃保証)と呼ばれるものがあります。(サブリースについては、事前に契約内容を細かく確認するようにしましょう!)
サブリース契約は、後から変更することが難しかったりするので、必ず詳細を確認するようにしてくださいね。
空室期間の家賃収入の穴埋めとしてサブリース会社から補填が支払われます。(家賃の何割かを保証してくれる仕組みです)
その期間、不動産会社は入居者をつけるために、一生懸命探してくれています。
※基本的には、入居者をつけるのは管理会社です。
家賃は、一定の水準を保ったまま続くかどうかは、不透明なところがあります。
エリアによっては、最初は高い家賃で設定できていても、数年後には家賃価格が下がり、得られる収入が少なくなる可能性があります。
今後の人口はどうなる?
国は地方分権を進めようとしていますが、相変わらず東京一極集中になっており、地方から人が続々と都心部にきています。
つまり、リスクを回避するのであれば、都心部となります。
人口の流入が多ければ、その分住んでくれる人も比例して多くなり、よほどのことがないかぎり、常に空室ということは非常に考えづらいです。
物件選びのポイント
- ターミナル駅まで乗り換えが不要な駅
- 駅徒歩10分以内
- エリア(都内23区、横浜地域、川崎市、大阪市などの人口の流入が多い地域)
不動産会社を選択するときに、空室になったときの保証も確認するようにしましょう!
また、空室になった場合でも、自己資金でカバーできるのかどうかを、考えてから物件を所有するようにしましょう!
災害リスク
災害は大きく分けて、「地震」と「火災」があります。
それぞれに保険が付いていますが、「地震保険」は任意の保険となります。
「火災保険」は、強制で加入しなければいけない保険です。
また、自然災害として「大雨」による洪水や、土砂災害などが考えられます。
物件周辺の「ハザードマップ」を確認するようにしましょう!
※地域やエリアを変えることで、回避できるリスクとなります。
価値の下落リスク
物件の価格は、「建物」と「土地」に分けることができます。
「建物」の価格は、年数が経つにつれて、少しづつ下落していきます。
ここで、大事なのが「土地」の価格です。
土地は、比較的安定していますが、需要がなくなっていくエリアだと、価値の下落が考えられます。
そこで、今後の需要をみてエリアを選択する必要があります。
※再開発がおこなわれるエリアや東京23区(駅徒歩10分以内)は安定しているエリアのひとつです。
不動産投資を始めるにあたって、一番大事にしなければいけないのが、エリアです。
エリアの将来性を考え、選択するようにしましょう!
利回り
物件を所有する際には、「利回り」をきちんと確認する必要があります。
利回りは、どうやって計算するの?
利回りには、2種類あります。
- 表面利回り
- 実質利回り
「利回り」の計算方法
- 表面利回り=年間の家賃収入÷物件価格
- 実質利回り=(年間の家賃収入-年間経費)÷物件価格
確認しなければいけないのが、「実質利回り」です。
※実質利回りを確認し、正確な収益をみて判断するようにしましょう
まとめ
不動産投資は、リスクが大きいように感じられますが、エリアをきちんと選択し、長期で運用することで、安定した運用となります。
資産運用を考えるときに、「どの商品が良い」「どの商品が悪い」というものではありません。
全ての商品にメリット・リスクが存在します。
資産をひとまとめにせず、いくつかの商品に分散することで、安定した資産運用が可能になります。
補足(主な投資商品)
- 貯金
- 保険
- 投資信託
- 不動産投資
- 海外ファンド
- 現金購入の不動産
- 株
- スタートアップ企業への投資
- 先物取引
- 1~4が時間で運用していく商品
- 5~9がリスクをとって運用していく商品
投資初心者の方、20~30代の方は、リスクを取りにいくのではなく、まずは「時間を活用した投資」からスタートすることで、安定的に資産を増やすことができます。